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  • 会計

第3回「IFRSの考え方」(全3回)

開催日 2017年10月02日(月)  時間 15時00分~17時00分
対象者
パネラー・講師 秋葉 賢一 氏(早稲田大学大学院 会計研究科 教授)
主催 一般財団法人 会計教育研修機構 

セミナー詳細

 IFRSを任意適用する企業が徐々に増えてきているが、IFRSはどのような考え方に基づいて開発されているのであろうか。現行のIFRSの解釈も重要であるが、根底にある考え方を検討し、これからのIFRSを見極めることは、IFRSの任意適用や今後の対応を検討する際にも必要であろう。
 現在行われているIASBの概念フレームワークの見直しのみならず、各IFRSの横断的な論点に触れることによって、IFRSの適切な理解、今後の方向性や検討課題の把握などに役立てたい。
 第1回は、わが国との大きな相違ともいわれているその他の包括利益(OCI)やリサイクリングのほか、負債と資本の区分など、資本と利益に関する論点を取り上げる。
 また、第2回では、現行の概念フレームワークではあまり触れていない測定について取り上げる。IASBでは全面公正価値を目指しているという理解も未だ少なくないが、既に焦点は複数の測定値をどのように使い分けするかとなっている。模索中の論点を、わが国における懸念も踏まえて考察する。
 第3回では、利益計算上、公正価値では測定されないものについては、どのような思考に基づいてIFRSが開発されているか検討する。具体的には、減損処理や会計上の見積りの変更なども取り上げる。

  第1回「資本と利益」
   ・包括利益と当期純利益
   ・その他の包括利益(OCI)やリサイクリング
   ・負債と資本の区分
   ・概念フレームワークの検討状況との関係

  第2回「公正価値とその測定範囲」
   ・公正価値を使うべき場面(IFRS第9号「金融商品」に照らして)
   ・概念フレームワークの検討状況との関係


  第3回「原価測定における論点」
   ・公正価値以外の測定値
   ・IFRSにおける減損損失
   ・IFRSにおける会計上の見積りの変更の処理
   ・概念フレームワークの検討状況との関係