「信用格付けの実務~企業の信用力へのアプローチ~」
開催日 | 2017年03月13日(月) | 時間 | 18時30分~20時30分 |
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対象者 | 企業会計財務担当者、公認会計士、実務補習生 | ||
パネラー・講師 | 後藤 潤 氏(株式会社格付投資情報センター 格付本部 チーフアナリスト) | ||
主催 | 一般財団法人 会計教育研修機構 |
セミナー詳細
2016年1月に日本銀行がマイナス金利導入を発表して以降、格付が高いほど金利のスプレッド(スワップレートや国債利回りのような市場の基準となる金利に対する上乗せ幅)が小さくなる傾向が崩れ、格付とスプレッドの関係に歪みが生じています。マイナス金利政策導入後、スプレッド以外に金利の絶対水準を強く意識したプライシングが広まっていることがその背景のようです。ただ、社債市場が健全な投資活動の場として、また発行体にとって健全な資金調達の場として機能するには、クレジットを意識したプライシングが欠かせません。格付会社は信用力を適切に反映した厳格な格付体系を維持するべきであるとともに、投資家もクレジットを見る姿勢を失ってはならないと考えています。
本講座では、まず、信用格付の基本的な知識に触れた上で、信用格付が付与されるプロセスや格付会社が公表する信用格付に関する情報の読み取り方について解説致します。さらに、実際に格付会社が企業の信用力を評価する際に用いる格付方法を具体的に解説することで、受講者の皆様が様々な場面で企業の信用力を評価する際の一助となればと思っております。普段、格付や信用力分析に携わっていない方にも理解できるよう丁寧に解説する予定です。