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バリューアットリスクの価値(バリュー)―欧州UCITS規制への対応から得られるもの:市場リスク管理と投資プロセスの統合

開催日 2015年02月05日(木)  時間 19時00分~20時30分
対象者 日本CFA協会会員(正会員、準会員、受験者会員)、CFA受験者、一般
参加人数 43名
パネラー・講師 西山 昇 氏(シニア・テクニカル・コンサルタント(Dragons’ Desk Ltd.))
主催 一般社団法人 日本CFA協会

セミナー詳細

リーマンショック後のマーケットボラティリティの急変動を受け、EUの規制当局は資産運用会社に求めるリスク管理・分析の基準を引き上げることを決定した。その内容がUCITS (“Undertaking for Collective Investment in Transferable Securities”)ファンドに対する新ルールとしてCESR(欧州共同体委員会)文書CESR/10-788に提示されている。
 顧客向けリスクレポートは機関投資家にとって第一に重要であるとされてきたが、2012年6月に公表されたPWCの報告書で強調されたとおり、投資家からはリターンよりリスクがさらに重要であるとの声が多くあがっている。
日本の資産運用業者は、これまで顧客レポート作成に注力してリスク管理ソフトウェアを利用してきた。しかし日本の規制当局は、2014年9月に「平成26事務年度 金融モニタリング基本方針(監督・検査基本方針)(the Financial Monitoring Policy for 2014-2015)を公表、その中でガバナンスとリスク管理の向上を金融商品取引業者の監督項目の一つとしてあげている。
また当局は並行して投資信託のリスクマネジメントガイドラインの見直しを進めている(2004年12月1日実施)。今回の見直しでは、欧州UCITS規制の基本原則が適用され、当局は市場リスク管理を運用プロセスに統合することを意図しているとみられる。
 今回のセミナーでは、新ルールのカギとなるポイントをカバーし、資産運用業者が統合されたリスク管理プロセスから彼らの顧客へどのように運用上の便益を与えられるのかを検討する。