「IASBの保険契約プロジェクト」
開催日 | 2016年08月25日(木) | 時間 | 10時00分~12時00分 |
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対象者 | |||
パネラー・講師 | 丸岡 健氏(企業会計基準委員会 専門研究員) | ||
主催 | 一般財団法人会計教育研修機構 会計実務家研修グループ |
セミナー概要
JFAELセミナー
セミナー詳細
IASBは、1997年(前身のIASCの時代)に保険契約プロジェクトを開始した。第1フェイズとして、2004年にIFRS第4号「保険契約」を公表したが、これは、2005年のEUのIFRS強制適用に間に合うように各国における既存会計処理を原則として許容する基準で、いわば暫定基準であった。
その後IASBは、本格的な保険契約基準を開発する第2フェイズに着手し、3度の公開協議(2007年のディスカッション・ペーパー、2010年の公開草案、及び、2013年の改訂公開草案)を経て、2016年2月に新保険契約基準に係る実質的にすべての審議を終了させた。現在、2016年末の公表を目指して、新基準の文案を作成中である。
本セミナーは、2016年2月までのIASB会議での暫定決定事項をベースに、この20年にわたるプロジェクトの集大成として2016年末(目途)に公表予定の新保険契約基準の概要を説明することを目的としている。セミナーにおいては、概要説明としてテーマの網羅性に配慮しつつも、新基準を理解するうえで鍵となると思われる以下の論点を重点的に説明する予定である。 皆様のご来場をお待ちしています。
・新保険契約基準の基本的な考え方(見積りに基づく現在価値測定モデル)
・見積りで使用する市場変数(割引率等)及び非市場変数(保険事故発生率等)
・市場変数及び非市場変数の見積りに変動があった場合の会計処理
・有配当契約の会計処理