イベント・セミナー

このイベント・セミナーは終了いたしました。

  • 募集締切
  • 会計

会計基準開発の変遷と展望

開催日 2015年11月04日(水)  時間 13時30分~15時30分
対象者 企業会計財務担当者、公認会計士、実務補習生
定員 定員になり次第締め切り
パネラー・講師 西川 郁生 氏(慶應義塾大学 商学部 教授)
主催 一般財団法人 会計教育研修機構(JFAEL) 

セミナー詳細

 2001年に設立された企業会計基準委員会(ASBJ)の活動を振り返り、会計基準開発とはどのようなものであり、どのような考え方に基づいて行われるべきかを論述します。
 会計基準は規範性が付与される必要があり、それは官が枠組みを決めることとなります。また会計基準の信頼性の確保のため、基準開発の適正手続が求められます。会計基準はマクロ経済への影響が懸念される場合があり、政策的に適用上の再検討を求められたこともありました。
 会計基準の国際的なコンバージェンスに関しては、IASB(国際会計基準審議会)やFASB(米国会計基準審議会)との定期協議を通じて進められました。その間、EUによる会計基準の同等性評価もクリアしました。会計基準(将来の基準を含む)の整合性を保つには概念フレームワークが欠かせませんが、ASBJの公式化の試みは、同等性評価のさなかで討議資料に留め置くこととなりました。
 我が国におけるIFRSの適用問題は、2009年に中間報告が公表されてから2013年の当面の取扱いまで議論に時間を要しました。現在の任意適用の中で、JMISが公表されるとともに、ASBJはIASBに対し、我が国の立場を明確に発信するよう求められています。