IFRSにおける企業結合とのれんの会計処理課題と解決に向けた動向
開催日 | 2015年12月08日(火) | 時間 | 13時30分~15時30分 |
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対象者 | 実務補習生 | ||
パネラー・講師 | 岩崎 伸哉 氏(有限責任監査法人トーマツ パートナー) | ||
主催 | 一般財団法人 会計教育研修機構(JFAEL) |
セミナー詳細
のれんの会計処理は、日本企業によるIFRSの採用動機の一つともなっている一方で、修正国際基準(JMIS)においては修正対象項目となるなど、日本において注目度が高い会計処理領域であります。また、日本企業の活発なM&A活動の継続により、のれん以外の領域も含め、企業結合の会計処理の実務的な重要性が高まっています。
こうしたなか、IASBは、2015年6月にIFRS第3号「企業結合」の適用後レビューに関するフィードバック文書を公表しました。この文書は、IFRS第3号に基づく企業結合の会計処理や、IAS第36号「資産の減損」に基づくのれんの減損処理について、関係者から寄せられた意見や関連情報を整理したうえで、IASBによる対応を示しています。この対応の一貫としては、1)事業の定義、および、2)のれんと減損、についてのリサーチ・プロジェクトがアジェンダ化されており、2015年9月からはIASBによる審議もスタートしました。
加えて、米国でもこうした分野でFASBが検討を進めており、企業結合とのれんについてのグローバルな議論が今後さらに本格化していく可能性があります。
こうした状況を背景に、本セミナーでは、IFRSにおける企業結合とのれんの会計処理の実務的課題を整理し、課題の解決に向けたIASBの活動動向を概観します。