バリュエーションの基本と実務(全3回)第3回
開催日 | 2018年12月03日(月) | 時間 | 15時00分~17時00分 |
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対象者 | |||
パネラー・講師 | 竹埜 正文 氏(株式会社クリフィックスFAS 取締役 マネージング・ディレクター ) | ||
主催 | 一般財団法人 会計教育研修機構 |
セミナー詳細
M&Aが日常化した今日、財務諸表の計上項目に見積りが必要な場面が増加しています。非上場株式、あるいはのれん、無形資産を含む企業結合により取得された資産又は負債の価値について「バリュエーション」が登場します。いずれも、具体的な評価手法及びその選択の詳細は、会計基準等に規定がなく、背景となる事情の整理、合理性の確認をどのようにすべきかが、実務の課題となっています。さらに、サイドオピニオンとして第三者の評価書等を入手した場合であっても、その評価書をどのように理解するかも課題となります。
そこで、本研修は、国際会計基準における実務も視野にいれ、主に会計関連評価の実務の視点から、バリュエーションの基本について、3回に分けて解説を行います。
まず、第1回目は、非上場株式評価の評価アプローチ(マーケット・アプローチ、インカム・アプローチ、修正純資産方式)の概要、評価方針の検討(インプットの選択、市場の状況等の検討)等について整理します。
第2回目は、事業計画に関する会計上の見積りについての経営者の判断および決定の合理性を把握するためのポイントと、評価前提と客観的な事実との整合性を確認するための視点について確認します。非上場株式の株式価値評価で一般に用いられているDCF法(ディスカウンテッド・キャッシュフロー法)は、割引率等に関心が寄せられる傾向がありますが、キャッシュフローの方が影響度は大きく、その前提とされる事業計画の読み方は特に注意を要します。
第3回目は、企業結合時に検討される取得原価の配分について、無形資産評価の概要(無形資産識別のポイント、評価手法等)を中心に解説します。本研修は、毎回研修の後半で、内容に関連する確認テストとその解説を予定しています。
なお、本研修は、関心をお持ちのテーマの回だけの受講が可能な構成となっています。
【第1回:非上場株式の評価の基本】
(1)株式価値とはなにか
(2)評価アプローチ
(3)評価方針の検討
(4)ディスカウント・プレミアム
【第2回:事業価値評価・減損テストにおけるDCF法と事業計画の見方】
(1)DCF法の構成
(2)資本コストの推定
(3)事業計画の読み方
(4)まとめ 実務のチェックポイント
【第3回:企業結合時の取得原価配分にあたっての評価の基本】
(1)取得価格配分評価の枠組み
(2)無形資産識別のポイント
(3)無形資産の代表的な評価手法
(4)無形資産の整合性チェック
(5)まとめ